2016-01-01から1年間の記事一覧
朝井リョウさんの「何者」は2012年下半期の2013年1月発表の直木賞作品でした。当時の朝井リョウさんは23歳で、男性としては最年少受賞者でした。文庫版の裏表紙によると、「ラスト30ページ、物語があなたに襲いかかるー。」とあるので、楽しみに最初から順番…
湊かなえさんの小説「少女」は2009年に発表されました。女子高生の話ですが、原作小説の結末はかなり衝撃的です。「因果応報」がやってきます。小説は遺書から始まって遺書に終わります。最後は張られていた伏線がきれいにはまってイッツアスモールワールド…
クモノイトという音から連想するのは、あの古典「蜘蛛の糸」であるが、湊かなえさんの小説「望郷」の中には「雲の糸」という短編がある。 この物語の中の雲の糸とは何か。そして結末は。 sponsored link // 「雲の糸」の結末 黒崎ヒロタカは目覚めた時に病院…
「海の星」は、湊かなえさんの短編集「望郷」の中でいちばん心に残った。テレビ東京でドラマ化されるという。 小アジ、口に残る小骨、釣り、失踪した父と母とおっさん。洋平はちゃんとした大人になっていた。苦い思い出を抱えていたのだけれど。 sponsored l…
「望郷」を読みました。「望郷」は瀬戸内海のある島を舞台にしたお話です。 1話目は「みかんの花」というタイトルでみかん畑が出てくるお話でした。主人公の姉は高校在学中のある日、島を出て行ってしまってその25年後から話が始まる。 sponsored link // み…
有川浩さん作のライトノベル「植物図鑑」は図鑑といったタイトルとはうらはらにとても甘い気持ちになる小説です。映画の予告編を見たのですが、イメージはぴったり。甘くなつかしい胸キュン感が漂っていて、思わず微笑んでしまいます。でも少し設定が違うよ…
川村元気さん原作の小説「世界から猫が消えたなら」の映画が公開されますね。 小説は、LINE小説から大ヒットした作品で、2013年には本屋大賞。2016年にはついに映画の公開となりました。 映画の予告編を見ると、わたしのイメージしてた街の様子や猫のイメー…
横山秀夫さんの小説「64」(ロクヨン)が、映画でこのゴールデンウィークに公開されます。NHKでは2015年に連続ドラマになりました。 原作である横山秀夫さんの小説は、「D県警シリーズ」の第4作目。実に読み応えのある長編小説です。 「64」には、モデルとな…
「カッコウっていう鳥は、ほかの種類の鳥の巣に自分の卵を産むそうだ。モズとかホオジロとかのさ。そうして、雛を育てさせる。知ってるかい?」p.366 東野圭吾さんの「カッコウの卵は誰のもの」は、風見(かざみ)という才能あるスキー選手をカッコウの卵に…
雫井脩介さんは、大好きな作家さんです。 ユースケ・サンタマリアさん主演で、現在放送中のドラマ「火の粉」の原作は、雫井脩介さんの同名サスペンス小説。 その結末は、ハッピーエンドなのか不条理なものなのか。感想は分かれるところか・・・。 ドラマは大…